Kubernetes クラスターにおける IBM ライセンスの新しいレポート

FlexNet Manager Suite バージョン 2020 R2.5

IBM では、Kubernates クラスターで実行中のソフトウェアの IBM VPC または IBM PVU ライセンスのどちらかについて、カスタマーが IBM ライセンス サービスを使って実行中の製品を識別し、適切な標準ライセンス メトリックの 1 つに消費されたポイントを表示する必要があります。IBM ライセンス サービスの消費レポートは本リリースで新しく導入されますが、これは IBM Cloud Paks のライセンスを含んだ消費の監視結果を表示するのに役立ちます。

レポートは Kubernetes クラスターにのみ適用します。これは IBM ライセンス サービスからのデータを抽出および表示するだけなので、FlexNet Manager Suite 内で行なわれるインベントリ収集およびライセンス消費の計算からは完全に独立しています。これによって、2 つの大きな影響があります:
  • このレポートに表示される消費は、FlexNet Manager Suite 内のその他の一覧またはレポートには含まれていません。たとえば、この IBM Kubernetes のみのレポートに表示されている消費は、既存する IBM Cloud Pak ライセンス消費レポート (Kubernetes クラスターを除外した FlexNet レポート) には含まれません。逆に既存する IBM Cloud Pak ライセンス消費レポートに表示されている消費は、IBM Kubernetes のみのレポートには含まれません。
  • またこの分離によって、このレポートに含まてれいるソフトウェアを、(Kubernetes 環境以外の) 別の場所でもライセンス付与している場合、FlexNet Manager Suite 内の別のライセンスの [コンプライセンス ステータス] が合計公開数に影響することが無くなりました。同じ製品について、IBM ライセンス サービスによってレポートされた (このレポートに表示されている) 消費と、別のライセンスの消費レコードとを組み合わせて、結果となる合計と購入済みエンタイトルメントを比較する必要があります。
このレポートが有効である特徴のひとつは、カバーする範囲が広いことです。例:
  • レポートには、ソフトウェア バンドルではない個別のスタンドアロン製品および、IBM Cloud Paks などのバンドルの両方が含まれます。
  • ソフトウェア バンドルの場合、IBM Cloud Pak 内ですべての (バンドルされている) 製品の個別メンバーの消費結果の内訳がレポートに表示されます。各バンドル製品がソフトウェア バンドルの消費全体に対してどのように貢献しているのかが表示されます。
  • またレポートには、(クラウド サービス プロバイダー ネットワークでホスト中のものも含む) エステート内のすべての既知の Kubernetes クラスターをカバーし、異なるクラスター内の異なるポイントの消費も識別します。
その結果、各 Kubernetes クラスター毎にバンドルされた (メンバー) 製品を含むため、レポート内にソフトウェア バンドルが複数行にわたって表示される場合があり、すべてのコンポーネントを確認することができます。FlexNet Manager Suite がこれらすべての情報を追跡し、各製品バンドルごとに、これらすべての Kubernetes クラスターのすべてのバンドル製品についてのピーク値 (最大合計数)、およびそのピーク値が指定されたレポート期間内で発生した日付が表示されます。これら 2 つの値 (最初のピーク日およびピーク合計) は、ソフトウェア バンドルの各行に繰り返し挿入されるため、同じ行内で、合計数と貢献する要素を比較することができます。ピーク合計数は、指定されたレポート期間において、IBM ライセンス サービスがレポートしたライセンス付与可能な消費量です。毎晩行われるコンプライアンスの計算が最後に行なわれた日までの、最近の 180 日間以内の任意のレポート期間を選択することができます。それよりも古いデータはクリーンアップされます。

FlexNet Manager Suite 内からこの新しいレポートにアクセスするには、[レポート > ライセンス コンプライアンス > ライセンス > IBM ライセンス サービスの消費] に移動します。

FlexNet Manager Suite (オンプレミス)

2021 R1