Red Hat Enterprise Linux サポートのサブスクリプション最適化をレポート
FlexNet Manager Suite バージョン 2021 R1.1
新しいレポートは、Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションの最適化を提供します。
GNU General Public License の下でライセンス付与されるオープンソース ソフトウェアの Linux は無料ですが、Red Hat Enterprise Linux は安定性が高く、エンタープライズ ユーザーを長期的にサポートし、より計画的なリリースが行われています。このため、 Red Hat (IBM の独立部門) は、カスタマーと Red Hat Enterprise Linux (RHEL) オペレーティング システムのサポート年間サブスクリプションの購入契約を交わします。次の 2 つの主要なサブスクリプション モデルがあります:
- Red Hat Enterprise Linux for Virtual Datacenters サブスクリプションは、Red Hat でサポートされているハイパーバイザー (Red Hat Virtualization、VMware および Microsoft HyperV など) が搭載されたホスト上で RHEL を実行中の無制限の数の VM を展開することができます。VM をカウントする代わりに、各仮想ホスト内のプロセッサの数をカウントします。各サブスクリプション エンタイトルメントは仮想ホスト上で実行中の 2 つのプロセッサをカバーするため、8 プロセッサを持つ仮想ホストの場合は 4 つのサブスクリプションの購入が必要です。このサブスクリプション タイプは、混雑した仮想環境に最も適しています。
- Red Hat Enterprise Linux Server サブスクリプションは、物理サーバーまたは混雑していない仮想サーバーに最適です。
- 物理デバイスの場合、デバイス内のプロセッサ ソケット一組につき 1 つのサブスクリプションが必要です (但し、ソケットペア サブスクリプションをデバイス間で分けることはできないため、単一ソケットしか持たないデバイスには、それぞれに個別のサブスクリプションが必要です)。
- 仮想環境の場合、1 つの Red Hat Enterprise Linux Server サブスクリプションでホスト上にある 2 つの仮想マシンの運用が承認されます。個別のホスト レベルでサブスクリプション数が切り上げられることはありませんが (たとえば、9 台の VM を持つ仮想ホストには、4.5 のサブスクリプションが必要)、これらのサブスクリプションのエンタープライズ全体の合計数に対して、最終段階で端数が切り上げられます。
本リリースで新しく追加された Red Hat Enterprise Linux License の最適化 レポートを入力します。このレポートは、各サブスクリプション モデルを使ってそれぞれのクラスターがカバーするコストを計算し、各クラスターについて、より経済的なサブスクリプション モデルを推奨します。どのサーバーがどのプロセッサまたは VM にカウントされているのか、またその関連コストなどの詳細が含まれます。このレポートには、VM を別のホストへ移動させることや、またはクラスター アーキテクチャのその他の変更についての特定の推奨は含まれていませんが、現在のコストについての詳細が提示されるため、アーキテクチャに変更を加えてからレポートを再実行し、その結果を比較することができます。
FlexNet Manager Suite (オンプレミス)
2022 R1