FlexNet インベントリ エージェントのデプロイメントおよびアップグレード
FlexNet Manager Suite バージョン 2019 R1
[インベントリの設定] ページでは、エージェントがダウンロードされたポリシーによって管理されるインベントリ デバイス (つまり、FlexNet インベントリ エージェントが自動的にインベントリ ビーコンとコミュニケーションを行う、インベントリのアップロードおよびポリシーまたは構成のダウンロードの両方) に配置された FlexNet インベントリ エージェントのバージョンを管理する機能が強化されています。
ヒント: 自動アップグレードに指定された FlexNet インベントリ エージェントの同じバージョンが、すべての採用 (新たに検出されたデバイスに対する FlexNet インベントリ エージェントの自動配置)で使用されます。
この新しいコントロールを使って次の処理が可能です:
- FlexNet インベントリ エージェントの全ての自動アップグレードを阻止する (たとえば、サードパーティ ツールを使ってアップグレードを管理している場合)、または
- アプリケーション サーバーから使用可能なバージョンの 1 つを選択し、承認済みバージョンに自動アップデートを行うサポート対象プラットフォームの組み合わせを指定します。
FlexNet インベントリ エージェントが自動的にアップグレードを行う、または手動のアップグレード処理を行う (既定のオプション) かどうかを選択することもできます。組織にとって、アップグレードの自動配置が適切かどうかを判断するのに役立つヘルプ リンクが提供されています。ヘルプにはアップグレードの自動配置が推奨されない状況に関する情報が掲載されています。
今回選択されなかったプラットフォームについて、稼働中の FlexNet インベントリ エージェントが現在の設定によって影響を受けることはないので、当面 FlexNet インベントリ エージェントの既存バージョンを使用し続けることができます。つまり、安定した環境における次のような状況下で、これらのコントロールを使用 (または再使用) することができます:
- テストを完了したときに特定のプラットフォームにバージョンをリリースし、その他のプラットフォームには別のタイミングでリリースを行う。
- 特定のバージョンをグローバルに承認したものの、1 つのプラットフォーム (たとえば Solaris) に影響を及ぼす問題が見つかった場合。Solaris プラットフォームのみを選択して、FlexNet インベントリ エージェントの以前の (問題のない) バージョンを割り当て、Solaris を実行中のすべてのデバイス上で FlexNet インベントリ エージェントを自動的にロールバックするとき。後で修正済みバージョンが使用可能になったとき、Soraris プラットフォームおよびその他の希望のプラットフォームにその修正版を承認することができます。
ただし、次のようなシナリオも考慮してください:
- AIX および Windows プラットフォームのアップグレード バージョンとして 13.1.1 を指定する。このポリシーを配布済みで、2 つの指定プラットフォーム上の FlexNet インベントリ エージェントのこのバージョンへの自動アップデートがインストールされている。
- 次に、AIX の選択を解除し、13.2.0 を Windows プラットフォームのみに指定する。新しいポリシーが配布される。Windows デバイス上で、FlexNet インベントリ エージェントは自動アップグレードするが、AIX エージェントは (現在のポリシーに記述されていないため)自動アップグレードしない。
- 新しい AIX デバイスが配置され、それが採用を指定するターゲットに当てはまる。これは、すべての採用に指定されているバージョン (および選択されたアップグレード) が現在 13.2.0 であり、新たに採用された AIX デバイス が 13.2.0 バージョンを取得するためです。これに対し、すべての他の AIX デバイスは (以前のポリシーでの場合) バージョン 13.1.1 で安定しています。
- 選択されたプラットフォーム上ですべての採用および自動アップグレードの両方に使用されるバージョンを指定します。
- 自動アップデートを許可するプラットフォームを識別し、サードパーティー ツールを使ってその他すべての未選択プラットフォームのアップグレードを管理します。
- FlexNet インベントリ エージェントの新しいバージョンに配置およびアップデートする準備が完了するまで設定を保持します。
新しい管理ビュー [FlexNet インベントリ エージェントのステータス] も追加されました ([インベントリ] グループ内の からアクセス)。ここには、次のいずれかに識別されたすべてのインベントリデバイスが表示されます:
- FlexNet インベントリ エージェントがインストール済み。
- (検出およびインベントリ規則の)採用オプションを含むターゲットで指定されている (ターゲットに含まれているだけでも十分です。任意の規則内でターゲットが使用されている必要はありません)
メモ: FlexNet Manager Suite には、FlexNet インベントリ エージェントのバージョンが Mac OS X デバイス上で識別されない既知の問題があるため、これらのデバイスはこの一覧には表示されません。
AIX または Linux オペレーティング システム上のカスタム場所にある FlexNet インベントリ エージェントのインストールは今回より、13.2.0 以降の FlexNet インベントリ エージェントがインストールおよび実行された後、自動アップグレードおよびダウングレードをサポートします(より新しいバージョンが目的のアップグレードです)。
FlexNet Manager Suite (オンプレミス)
2022 R2