オンプレミスのコンテンツ ライブラリ更新におけるパフォーマンスの改善および構成設定

FlexNet Manager Suite バージョン 2018 R2

FlexNet Manager Suite 内でコンテンツ ライブラリを更新するプロセスを変更することによって、パフォーマンス、信頼性および復元性が大幅に改善されました。これらには ARL、PURL、SKU ライブラリ、および EOSL ダウンロードが含まれます。

Flexera クラウド ベースのインスタンスを使用中の場合、バックグラウンドに追加されたこの一連の改良によって、週末に行われるライブラリの更新前後に発生する遅延が減ります。

オンプレミス実装を使用中の場合、完全な更新処理 (クリーンアップ、最新ライブラリのダウンロード、およびこれらのライブラリのインポートを含む) にかかる合計時間が、通常およそ 3 ~10 時間かかるところ、2 時間以下に短縮されます。

最新ライブラリのダウンロードおよびインポートを行う前に行う古いファイルのクリーンアップによって、処理の信頼性も向上します。これによって、タスクが使用中のファイルをクリーンアップしようとしたときに発生するエラーを回避することができます。

さらに今回より、すべてのコンテンツ ライブラリは、FlexNet Manager Suite へのインポートが開始される前に完全にダウンロードされます。また、マネージド サービス プロバイダーの場合、各製品使用権ライブラリは 1 回だけダウンロードを行います。この処理の回復力は、一時的なネットワークの問題など、外部的な要因によってもたらされた任意のダウンロード エラーに対して最大で 5 回まで再試行することによって強化されています。

ただし、(再試行にもかかわらず) ダウンロードが失敗したとき、後に続くインポートも実行されませんのでご注意ください。必要なトラブルシューティングに役立つ、新しいログファイルが利用できます。

コンテンツのダウンロードは バッチ サーバー 上 (またはその機能をホストする同等のサーバー上) で実行され、ダウンロードのステージング場所へのパスは、今回よりそのサーバー上のレジストリ エントリを使って構成できるようになりました。

バッチ サーバー (または同等のサーバー) はインターネットにアクセスできないため、ライブラリを手動でダウンロードする場合、今回より一括スケジューラ コマンドを使って、ダウンロードされるライブラリのインポートを制御できます。一括スケジューラを使用することで、基になる実行可能ファイルを確実に安全な時だけ実行し、競合やエラーを回避することができます。

構成可能な要素、ログ ファイル、ダウンロード先、および一括スケジューラへの変更された呼び出しについての詳細は、FlexNet Manager Suite2023 R1 Installation Guide (および Upgrade Guide) に記載されています。バッチ サーバー がインターネットにアクセス可能な場合の処理は「Populate the Downloadable Libraries」、インターネットへのアクセスが不可能な場合は、その次の「Manual Updates of Library Data」トピックを参照してください。

FlexNet Manager Suite (オンプレミス)

2023 R1