Oracle ライセンスのサポート強化機能

FlexNet Manager Suite 2023 R1(オンプレミス)

Oracle Processor および Oracle Named User Plus (NUP) ライセンスのプロパティのページに追加された新しフィールドを使って、特に承認済みの クラウド サービス プロバイダー によってホストされているクラウド インスタンス上で実行するときに (たとえば Oracle Database を含む) Oracle 製品のこれらのライセンス タイプを管理できます。強化機能には、クラウドまたはオンプレミスで実行中の Oracle Database Standard Edition 2 (Oracle Database Standard Edition および Standard Edition One に代わる最新製品で、ライセンス要件が更新されています) の正しいライセンス サポートが含まれています。

新しいフィールドには、次が含まれています:
  • 最小ユーザー タイプ は、必要な NUP エンタイトルメントの最小数を乗算するための基本の単位を指定します。このフィールドを使って、NUP ライセンスのプロパティの [ID] タブ にある ”最小ユーザー” フィールドをさらに詳細に指定します。最小はサーバーごとに一回、ライセンスごとに一回、またはプロセッサ コアごとに一回発生します。
    • オンプレミス データベース サーバーの場合、後者の場合は Oracle Processor Core Factor Table にも関連し、「Oracle プロセッサ」の値を計算するときにコアカウントで乗算されます。たとえば、単一のクアッドコア Intel プロセッサは係数 0.5 を持ち、オンプレミス NUP ライセンスの下で Oracle Database Enterprise Edition を実行しているこの構成を使用するサーバーには、4 コア x 係数 0.5 x NUP 最小 25、または少なくとも 50 NUP エンタイトルメント (または、50 より多いデバイスがあり、データベースにアクセスするユーザーが存在する場合は、それ以上) が必要です。
    • クラウドの場合は当然、プロセッサ コア係数は適用しません。クラウド インスタンスの場合、ハイパースレッディングが有効な場合は各 vCPU (またはスレッド) ごとに 1 つの Oracle プロセッサ、またはハイパースレッディングが無効な場合は各 vCPU ごとに 2 つの Oracle プロセッサを FlexNet Manager Suite が正しく計算します。
    これらすべての計算は、Oracle ライセンスに適用された単一のポイント規則セットに従って行なわれます。
  • [ソケットごとの vCPU 数]は、Oracle Processor および Oracle NUP ライセンスの両方で、 [使用権 & 規則] タブにある [ ライセンスの消費規則][クラウド サービス プロバイダー] グループにあります。ここで、「ソケット」とは、Oracle によるソケットの定義で、vCPU の数に相当し、これは製品のライセンスされているエディションによって異なります。たとえば、Oracle Database Standard Edition 2 ライセンスでは、1 ソケット (1 NUP ライセンス エンタイトルメントに相当します) で 4 vCPU をカバーします。
    ヒント: この設定は、たとえばスタンダード エディション製品のライセンスを付与する場合など、”メトリック” ([ID] タブ上) の値が ソケット数である場合に適用します。”メトリック” 設定が コア数である Oracle Database Enterprise Edition のライセンスには適用しません。
  • ”最小 NUP のサーバーごとの vCPU 数” 設定 ( Oracle NUP ライセンスでのみ有効) は、NUP ライセンス エンタイトルメントの最小数によって提供される (1 サーバー上における) vCPU の適用範囲を定義します。たとえば、Oracle Database Standard Edition 2 の場合、NUP の最小必要エンタイトルメント数は 10 で、これら 10 エンタイトルメントは承認済み クラウド サービス プロバイダー で 8 vCPU の使用を許可します。この場合、”最小ユーザー” フィールドは最小必要 NUP エンタイトルメントを 10 定義し、この新しいフィールドはその NUP エンタイトルメントの最小セットによって承認された 8 vCPU を定義します。

Oracle ライセンシングは決して簡単ではないので、推奨されるベスト プラクティスは、購入レコードに Oracle SKU を記録し、それらの購入レコードを処理してライセンスを作成または追加する方法です。この方法で、定期的に更新される SKU ライブラリおよび PURL がライセンス消費規則のこれらすべての隅々まで適切な値を設定します。

FlexNet Manager Suite (オンプレミス)

2023 R1