IBM PVU ライセンスの計算で小数ポイントをサポート
FlexNet Manager Suite バージョン 2021 R1.1
FlexNet Manager Suite のポイント テーブルは、これまでもポイントベースのライセンスで消費を計算するのに小数点を使ったポイントが使用されてきました。本リリースでは、FlexNet Manager Suite が PVU モード (IBM PVU ライセンスのサブキャパシティ消費の計算に使用) の場合、現在と履歴の両方のピーク時の消費値を計算するのに任意の小数点を使ったポイントを正しく使用することができます。デバイスの計算で値の切り上げは適用されず (小数値が保持されます)、3 つの必須 IBM リージョン内でこれらの消費数が合計されます。IBM の要件に従い、これらのリージョンごとのレポート段階でのみ、値の切り上げが正しく適用されます。(レポート リージョンを未構成の場合、グローバル合計消費数の切り上げが適用されます。)たとえば、交渉済みのポイント規則で各コアに 0.5 ポイントが割り当てられる場合、次を含む標準の IBM リージョンの 1 つの場合:
- 3 コアを搭載している VM1 を実行中の Host1 は、ライセンス A から (3 x 0.5) = 1.5 ポイントを消費
- 4 コアを搭載している VM2 を実行中の Host2 は、ライセンス A から (4 x 0.5) = 2 ポイントを消費
- リージョンの消費合計は (1.5 + 2) = 3.5 ポイントで、リージョンのレポートの最終合計は切り上げられて 4 ポイントとなります。
これがライセンス A から消費する唯一のリージョンであると仮定するならば、この切り上げられた合計がライセンスのプロパティの [コンプライアンス] タブに表示される最終値となります。同様に、切り上げられたリージョン合計は、[IBM PVU ライセンスの消費] レポート (ピーク時の消費履歴を表示) および [IBM PVU ライセンスの現在の消費] レポートの両方に使用されます。
対象的に、常に最新のコンプライアンスの計算結果が表示される、同じライセンスのプロパティの [消費] タブには、ライセンスの合計消費数に対する各ホストのポイント数が小数点を使って表示されます。
ヒント: カスタム ポイント値 (少数点の場合を含む) についてIBM と交渉が成立した場合、その合意した (社外秘の) 一意な値を反映させるため、適切なポイント規則セットに独自のポイント規則を追加する必要があります。ローカルで追加されたポイント規則は、アプリケーション認識ライブラリ への更新で提供された規則よりも優先されます。
FlexNet Manager Suite (オンプレミス)
2023 R1