ユーザー ライセンスに追加された [制限] タブ

FlexNet Manager Suite バージョン 2020 R2

多くのライセンス タイプでは、ライセンスのプロパティ シートで [制限] タブを使用できます。最も一般的なユースケースは、特定の国でのみ使用できる未カウント ライセンスなど、発行者の法的制限を適用するものです。制限はエンタープライズ グループ (たとえば場所) 全体に適用されます - ライセンスが特定の場所に制限されている場合、同じ場所 (またはその下位) に割り当てられているデバイスにのみ消費が発生します。この制限付きライセンスの消費が、特定のエンタープライズ グループの階層以外から発生することはありません。

本リリースから、[制限] タブがユーザー ライセンス タイプにも拡張されました。これらのライセンスでは、インベントリ デバイスのグループ割り当てではなく、ユーザーのグループ割り当てがチェックされます。ユーザーはデバイスのプライマリ ユーザー (割り当て済みユーザーまたは集計済みユーザー)、あるいはアプリケーション使用状況の追跡で識別されたユーザーです。 (通常通り、ユーザー レコードが存在しないインベントリ レコードもユーザー ライセンスからエンタイトルメントを消費中であるとカウントされ、この様な稀なケースでも、デバイスのグループ割り当てが適用されます。)

ユーザーはその都度評価されるため、単一のデバイス上の同じインストールの 2 人のユーザーが異なるユーザー ライセンスから消費を行うことが可能です。たとえば、[ロンドン] に制限されているライセンスは、グループ割り当てが一致する (場所が [ロンドン] に割り当てられている) ユーザーによって消費されますが、[ロンドン] に割り当てられていないホットデスク使用中のユーザーが制限を回避することはできません。そのため、別のライセンス (制限なしユーザー ライセンス、または所属するグループ割り当てと一致するユーザー ライセンス) から消費する必要があります。使用中のソフトウェアがユーザー ライセンス タイプによってのみライセンス付与が可能な状況で、制限なしユーザー ライセンスまたはホットデスク ユーザーのグループ割り当てと一致する制限が存在しない場合、ホットデスク使用中のユーザーは [ライセンス コンプライアンス > ライセンス未割当のインストール] ページに表示されます。

この機能強化にともない、ユーザー ライセンスの 2 つの稀なケースで、ライセンスの消費が正しく増加します。
  • 以前は、デバイスのプライマリ ユーザーがローカル インストールを使用するためにエンタイトルメントを消費する場合、(別のユーザー ライセンスで、使用がカウントされていない) 同じインストールの 2 番目のユーザーがカウントされませんでしたが、この問題が修正されました。
  • 一部のユーザー ライセンスには、ユーザーがアクセスできるインストールの数に制限があります。以前、同一のユーザーが 1 台以上のデバイス上でプライム ユーザーとして登録されている場合で、これらの複数のデバイス上にある同じユーザー ライセンス付与済みのソフトウェアを使用すると、1 人のプライマリ ユーザーのみがカウントされましたが、今回より、そのような制限を持つライセンスでは、プライマリ ユーザーが使用する各インストールが正しくカウントされます。

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2024 R1