新しい Flexera Kubernetes インベントリ エージェント
FlexNet Manager Suite バージョン 2020 R2.5
このリリースでは、Kubernetes で管理されるクラスター内のデバイスおよびソフトウェア インベントリを収集する新しいツールが導入されています。Flexera Kubernetes インベントリ エージェント は当初 Linux x86_64 プラットフォームでのみ使用することができました。このツールは、引き続き使用可能な既存の FlexNet インベントリ エージェント に追加されています。
Flexera Kubernetes インベントリ エージェント には、次の 3 つの主要な領域で新しい機能を提供します:
- リソース: Flexera Kubernetes インベントリ エージェント は Kubernetes API を使って各クラスターに割り当てられたリソース情報を収集して、次をレポートします:
- ノードまたはワーカー ノードと呼ばれる、コンテナが実行可能な Kubernetes クラスター内のデバイス (物理または仮想)。ノードは Docker 環境で既にサポートされている「コンテナ ホスト」データに類似していています (また、FlexNet Manager Suite 内での一貫性を保つため、「コンテナ ホスト」という用語が両方の環境で使用されています)。
- Kumernetes でデプロイ可能な最小エンティティである Pod。ほとんどの場合、各 Pod で単一のコンテナをサポートします (コンテナが同一のリソース要件を共有する場合、Pod が複数のコンテナを含む場合もあります)。
- イメージに割り当てられたアノテーション。これは、イメージからインスタンス化されたコンテナ内で実行中の IBM 製品を識別するために IBM が要件としています。
- IBM ライセンス サービス: Kubernetes クラスター内で実行中の IBM 製品に関するライセンス コンプライアンスでは、使用中の IBM VPC または IBM PVU ライセンスの購入済みエンタイトルメントのサブキャパシティ消費を追跡/レポートするために IBM ライセンス サービスの使用が必須です。オプションで、Flexera Kubernetes インベントリ エージェント を IBM ライセンス サービスに統合して、最近の 180 日間のローリング ウィンドウ期間内のライセンス関連データを抽出し、選択した期間についてレポートすることができます。結果レポートについての詳細は、「Kubernetes クラスターにおける IBM ライセンスの新しいレポート」を参照してください。
- インベントリ: Flexera Kubernetes インベントリ エージェント はノードまたは Kubernetes クラスター内で実行中のコンテナ イメージの両方からソフトウェア インベントリを返します。この機能が有効な場合 (既定の設定)、Flexera Kubernetes インベントリ エージェント は既存するFlexNet インベントリ エージェント (ndtrack.sh) のコア インベントリの収集コンポーネントをコンテナにインジェクトして、コンテナ ソフトウェア インベントリを配布し、インベントリが返された後に削除します。このプロセスは、既に インベントリ ビーコン を使って管理可能なゼロ フットプリント インベントリ収集 と類似していますが、この場合は Flexera Kubernetes インベントリ エージェント を使って管理を行います。そのため、Flexera Kubernetes インベントリ エージェント および FlexNet インベントリ エージェント (または少なくとも ndtrack) は単一コンテナで一緒に配布されます。ヒント: OCI コンテナからのソフトウェア インベントリは、ここで実行中のソフトウェアのコンプライアンス ポジションを解決する必要があります。IBM ライセンス サービスは IBM ソフトウェアのみを監視することにご注意ください。
Flexera Kubernetes インベントリ エージェント には Kubernetes クラスター (複数の場合あり) からの構成情報が必要なため、インストール プロセス内または YAML 言語のファイルを通して Kubernetes リソース モデル (KRM) 内で宣言することでで、エステート向けに一意に構成する必要があります (テンプレート YAML ファイルは、Flexera Kubernetes インベントリ エージェント のダウンロード可能なアーカイブに含まれています)。このため、Kubernetes プラットフォームと一部類似している必要があり、エンタープライズ内の Kubernetes クラスター管理者との共同作業が必要となります。
FlexNet Manager Suite 内の Flexera Kubernetes インベントリ エージェント にアクセスするには、[ ] に移動して、オンラインヘルプでより詳細な情報を参照してください。
FlexNet Manager Suite(オンプレミス)
2024 R1