Kubernetes エージェントのアップデート

FlexNet Manager Suite バージョン 2021 R1.4
Flexera Kubernetes インベントリ エージェント には、ネットワーク内の Kubernetes クラスター上にあるコンテナからインベントリを収集するのに使用される、いくつかのアップデートが含まれています。
  • krm ファイル (Flexera Kubernetes インベントリ エージェント のコード オブジェクト) が、内部バージョン番号 1.3.0 となりました。
  • Flexera Kubernetes インベントリ エージェント のダウンロードには FlexNet インベントリ エージェント のバージョン 17.4.0 が含まれています。
  • Flexera Kubernetes インベントリ エージェント で、カスタム CA 証明書の使用がサポートされています。https プロトコルを使ってインストール済みのエージェントと インベントリ ビーコン との間のコミュニケーションを確保していている場合、以前は外部証明機関 (CA) による証明書チェーンが必要でしたが、今回よりエンタープライズ内で内部的に生成された証明書などのカスタム証明書を使用することができます。
  • Flexera Kubernetes インベントリ エージェント では今回より、 ダウンロードされた FlexNet インベントリ エージェント のプライマリ構成ソースである config.ini ファイルにカスタマイズを追加することができます。FlexNet Manager Suite の中央 アプリケーション サーバー におけるエージェント ポリシーの変更はよく行なわれますが、変更後は config.iniインベントリ ビーコン で自動的にデプロイされ、インベントリ デバイスにローカルでインストールされている FlexNet インベントリ エージェント によって収集されます。ただし、このメカニズムは Kubernetes クラスター内の FlexNet インベントリ エージェント までは届きません (どちらにせよ、クラスター内のコンテナで特定の変更が必要な場合もあります)。Kumernetes におけるこのような変更が困難な場合もありますが、Flexera Kubernetes インベントリ エージェント では今回より、ローカル config.ini を自動的にパッチする方法が提供されています。
  • 今回より、Flexera Kubernetes インベントリ エージェント に手動でクラスターの名前を提供することができます。(Kubernetes ではクラスター名を保存する標準の方法がないため) これによって、クラスター名の自動検出よりも高度なコントロールが可能となります。また既存するクラスター名の検出機能も改良されていて、時々クラスターの内部 API サービスの URL を返すのではなく (これは、あまり意味がありません)、自動的に検出されたクラスター名として常にクラスター ID を返します。手動で名前を付けるほうがより効果的な結果を出せる場合もあります。
  • クラスターから Flexera Kubernetes インベントリ エージェント を削除するための、uninstall.sh スクリプトが提供されています。このスクリプトに使用可能なフラグが変更されていて、--keep-namespace が削除され、 --delete-namespace が追加されています。これによって、スクリプトの既定の動作も変更されたことになります: 既定では、インストール中に作成された flexera 名前空間が削除されましたが、今回より (--delete-namespace を指定しない限り) 名前空間が保持されるため、 install.sh スクリプト アクションに関係なく、手動で追加された任意の追加リソース (たとえば ConfigMaps または Secrets) が保持されます。
  • ゾンビが刈り取られます。Flexera Kubernetes インベントリ エージェント がそのコンテナからインベントリを取得するために FlexNet インベントリ エージェント を呼び出すとき、ゾンビ プロセスが残されたままとなる場合があります。これらが直接的な害を及ぼすことはありませんが、それぞれがプロセス ID (PID) を保持するため、ゾンビが刈り取られるまでオペレーティングシステムはそれらを再び使用することができません。既定で FlexNet インベントリ エージェント は 30 分おきに実行されるため、蓄積されたゾンビが最終的にシステムに影響を及ぼす可能性があります。この変更に伴い、Flexera Kubernetes インベントリ エージェント がゾンビプロセスを継承してから刈り取り、PID が解放されます。ノード コンポーネント ポッドを再開したときも、ゾンビがすべて刈り取られます。
Flexera Kubernetes インベントリ エージェント のアップデートバージョンを確保するには、FlexNet Manager Suite Help > Discovery and Inventory > Inventory Settings Page > Inventory Agent for Download > Download Flexera Kubernetes Inventory Agent の下にあるオンラインヘルプの手順に従ってください。

FlexNet Manager Suite(オンプレミス)

2024 R1