インテリジェントなライセンスの割り振りおよび除外

FlexNet Manager Suite バージョン 2023 R1.4

インテリジェントなライセンスの割り振りおよび除外機能は、レポートで定義された通りにユーザーおよびデバイスをライセンスに割り振りまたは除外する処理を自動化します。この機能を使って SAM 管理者は、ライセンスの適用範囲をより自動化された方法で管理できるため、手動でユーザーおよびデバイスをライセンスに割り振りまたはライセンスから除外する処理にかかる時間を短縮することができます。

レポートを使ってユーザーおよびデバイスの割り振りおよび除外を自動化するには、[ライセンスのプロパティ] を開き、[使用権 & 規則] タブを選択してから [割り振りおよび除外] セクション (以前は [除外] セクション) まで下にスクロールします。ロールごとにデバイスを除外する他に、今回よりレポートに従ってユーザーおよびデバイスを割り振りまたは除外し、そのレポートをライセンスにリンクすることができます。

レポートに割り振られたユーザーおよびデバイスは、ライセンスからの消費が優先されます。
  • 割り振りの種類に [割り振り済み] を選択すると、ユーザーまたはデバイスは、ライセンス済みのアプリケーションが検出された場合のみ、ライセンスから消費を行います。
  • 割り振りの種類に [インベントリを待機] または [パーマネント] を選択すると、ユーザーまたはデバイスは、ライセンス済みのアプリケーションが検出されたかどうかにかかわらず、ライセンスから消費を行います。

レポートに従ってライセンスの消費から除外されているユーザーおよびデバイスは、割り振りと同様に、そのライセンスの適用範囲内にあるインストール済みアプリケーションのライセンスを優先的に消費しますが、その消費数は 0 になります。一部の使用許諾契約では、ライセンス エンタイトルメントを消費せずにインストール済みアプリケーションの使用を許可する特定の目的が指定されています。一般的な例として、バックアップ コンピューターや、トレーニング目的にのみ使用されるコンピューターの除外などが含まれます。

自動割り振りおよび除外は、 [消費] タブの [割り振りの理由] および [除外の理由] 列から確認でき、毎晩定期的に行われるライセンスの照合処理中に再計算されます。基本的に、ダイナミックなユーザーおよびデバイス グループを作成することができ、手入力無しで自動的に、ライセンスに反映されたユーザーおよびデバイスがレポートによって多かれ少なかれ毎日取得されます。

重要: 次の論理は、ユーザーおよびデバイスの割り振りおよび除外に適用します: 手動の割り振りおよび除外は、FlexNet Manager Suite から削除されることがありません。その理由は、ユーザーが意図的にユーザーあるいはデバイスをライセンスに割り振りまたは除外しているため、その割り振りまたは除外はレポートが変更されても引き続き適用されます。ただし、特定のデバイスまたはユーザーの自動除外については、コストに違いが出るため、手動および自動割り振りよりも優先されます。ユーザーをライセンスからのエンタイトルメント消費に割り振るよりも、ユーザーをライセンスの消費から除外するほうが低コストです。

FlexNet Manager Suite におけるユーザーおよびデバイスの自動割り振りおよび除外の方法についての詳細は、オンライン ヘルプの 「Allocations and Exemptions (割り振りおよび除外)」 を参照してください。

FlexNet Manager Suite(オンプレミス)

2024 R1