Citrix オンプレミス環境で、仮想デスクトップのエンタイトルメント アクセスを認識

FlexNet Manager Suite バージョン 2023 R2.2

FlexNet Manager Suite では、Citrix オンプレミス環境における仮想デスクトプのエンタイトルメント アクセスの認識機能が強化されました。これによって非永続的な VDI (仮想デスクトップ インフラストラクチャー) 上にインストールされているソフトウェアの認識が強化され、オンプレミス Citrix エステートのビジビリティが大幅に改良されます。

ヒント: Citrix のデリバリー グループは、どのアクセス可能なユーザーを制御するメカニズムです。ユーザーは仮想デスクトップ、特定のアプリケーション、またはその両方にアクセスすることができます。デリバリー グループ内には、ユーザーに付与可能な 2 つのアクセス レベルがあります。アクセス ポリシーで定義されているデリバリー グループ アクセス、および エンタイトルメント ポリシーで定義されている仮想スクトップ アクセス。[アクセス ポリシー] で定義されているユーザーは、デリバリー グループ全体へのアクセスが付与されますが、デリバリー グループ内部のきめ細かいアクセス許可を適用することもできます。エンタイトルメント ポリシーは、デリバリー グループ内で仮想デスクトップを起動することができる特定のユーザー グループを定義します。仮想デスクトップにアクセスするには、ユーザーをアクセス ポリシーだけでなくエンタイトルメント ポリシーにも含める必要があります。ユーザーがアクセス ポリシーのみに定義づけられている場合、アプリケーションへのアクセスが可能ですが、仮想デスクトップへのアクセスは許可されていません。

この変更が行われる前まで、デリバリー グループ内のアクセス ポリシーで定義づけられたユーザーのみがクエリされ、それらのユーザーが仮想デスクトップへのアクセスを保有しているとみなされました。そのため、FlexNet Manager Suite が不正確なデータと判断しました。

この強化によって修正が行われました。FlexNet Beacon のアップデートにより、アプリケーションおよび仮想デスクトップのストリームが可能なデリバリーグループごとにアクセス ポリシーおよびエンタイトルメント ポリシーの両方をクエリすることができるようになりました。FlexNet Beacon の Citrix XenDesktop サーバーへの接続により、デリバリー グループ内のアクセス ポリシーおよびエンタイトルメント ポリシー両方へのアクセス許可を持つユーザーのみが仮想デスクトップへのアクセスが可能であると考慮されます。これに伴い、非永続的な VDI にインストールされているすべての使用可能なソフトウェアはFlexNet Manager Suite にマップされ、UI でこれらのユーザーに対して表示されます。

注: デリバリー グループおよび仮想デスクトップ両方へのアクセス許可は、デリバリー グループ上の [すべて許可] オプションを適用した上で、ユーザー アクセスをデスクトップ レベルに制限する、またはその逆を設定することで付与することが可能です。FlexNet Manager Suite では、アクセス ポリシー レベルおよびエンタイトルメント ポリシー レベルの両方で [すべて許可] オプションを選択することはできません。 Citrix 上の仮想デスクトップのエンタイトルメント アクセス管理方法についての製品ドキュメントは、Citrix オンライン ヘルプに掲載されている 「Manage Delivery Groups (デリバリー グループの管理)」トピックを参照してください。

FlexNet Beacon が Citrix 仮想デスクトップ データを取得した後、Citrix Virtual Desktops インストーラー エビデンス およびCitrix Virtual Desktop ファイル エビデンス レポートを実行して、それらを閲覧することができます。

FlexNet Manager Suite(オンプレミス)

2024 R1