ILMT コネクターが削除済みデバイスのインポートを制限

FlexNet Manager Suite バージョン 2020 R1
IBM PVU ライセンス タイプのサブキャパシティ ライセンスは、次のどちらかの方法で管理を行います:
  • ILMT を信頼できる情報源とし、ライセンス情報を確認しやすく一か所にまとめて表示するために情報をインポートする
  • FlexNet Manager Suite を信頼できる情報源とする (IBM との事前の取り決めが必要です。System Reference の「Sub-Capacity Licensing with IBM PVU ((IBM PVU を使ったサブキャパシティ ライセンス)」章を参照してください。

ILMT を信頼できる情報源とする

ILMT を IBM PVU サブキャパシティ ライセンスの信頼できる情報源として構成する場合、ILMT コネクターを使って ILMT からデータをインポートして FlexNet Manager Suite に表示します。ただし、ILMT には必要以上のデータが含まれています。

たとえば、ILMT で [削除済み] とマークされているデバイスがあった場合、これらのレコードが削除されることはありません。また、削除済みデバイスは、ILMT レコードの記録が開始された時点から蓄積されます。FlexNet Manager Suite の以前のリリースでは、これらすべてのレコードがインポートされたため、公式に「削除済み」である何千ものコンピューター レコードが作成され、FlexNet Manager Suite Web インターフェイス 内で一覧の邪魔になることがありました。

この動作は変更されました。FlexNet Manager Suite で、ILMT が信頼できる情報源の場合、削除済みデバイス レコードがすべてインポートされることが無くなりました。その代わり、最近 90 日以内に初めて削除マークが追加された削除済みデバイスのみをインポートします。これらのデバイスは、削除される、該当する現在のレポート期間中に IBM PVU ライセンスのピーク時消費の計算に含まれている可能性があります。その場合、IBM への定期レポートにこれらのデバイスを含める必要があります。

さらなる強化として、次のレポート期間が開始された後、これらのデバイスが再びインポートされることはありません (新しい現在の期間中ではなく、以前の期間中「削除」に切り替えられているためです)。これらの状況は ILMT コネクターを使った次回のインポートからは存在しないため、一致するコンピューター レコードは FlexNet Manager Suite から削除されます。不要なレコードが減り、関連レコードだけが保持されます。

さらに二次的な効果もあります。レコード一覧に ILMT からインポートされた不要な「削除済み」デバイスが含まれている場合、次回のインポートおよび夜中に行われるコンプライアンスの計算で、古いレコードがすべて自動的にクリーンアップされ、前述の通り、最近 90 日以内に削除されたレコードのみが残ります。

FlexNet Manager Suite を信頼できる情報源とする

FlexNet Manager Suite を認められた信頼できる情報源とするもう一つのモードでは、すべての関連デバイスで FlexNet インベントリ エージェント が必須であるのと同時に、2 番目のインベントリ ソースとして ILMT からのインポートを行うことができます。この状況下では、ILMT で削除されたレコードの動作は異なり、削除されたデバイスは (最近 90 日間に削除されたものも含み)、いずれも2 番目のソースとして ILMT から インポートされたものではありません

ここでは、特殊な状況が絡んでいます。これは、ILMT が指定のデバイス をレポートする唯一のインベントリ ソースであり、以前のインポート済みインベントリに含まれているため、FlexNet Manager Suite で一致するコンプライアンス コンピューター レコードが存在する場合に適用します。(このシナリオでは、サブキャパシティ ライセンスには FlexNet インベントリ エージェント のローカル インストールが必須ですが、そのようなインベントリが受け取られず、このデバイスがフルキャパシティ ポイントで消費していたためです。)ここで、このデバイスを ILMT で削除としてマークした場合、(このモードでは、削除済みデバイスが除外されるため) 次のインベントリ インポートからは削除されます。その他のインベントリ ソースではレポートされないため、FlexNet Manager Suite 内で [アーカイブ済み] という特別ステータスとなります。このステータスは実質的には、「削除待ち」であるが、ピーク消費の計算に影響する可能性がある期間中は、そのレコードが保持されるという意味です。通常、次のレポート期間開始時にこのデバイスは関係がなくなり、自動的に削除されます。

FlexNet Manager Suite(オンプレミス)

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