ライセンスの消費に変更の可能性

FlexNet Manager Suite バージョン 2020 R2
ライセンス コンプライアンスの計算における機能強化にともない、本リリースではこれらのライセンスの消費で多少の誤差 (増加を含む) が生じる可能性があります。強化内容:
  • デバイスが IBM PVU ライセンスからフルキャパシティで消費を行なっている場合 (つまり、デバイスがサブキャパシティ消費の対象でない場合)、今回より関連ソフトウェアのインストールが検出されたレポート期間からのみ消費を開始することができます。現在の期間が変更されていないにも関わらず、この機能強化により、デバイスが常に消費を行っていると想定されなくなったため、関連するライセンス消費レポートの消費数履歴が減少する場合があります。
  • パーティション化された VM (Solaris ゾーン、LPAR など) では、ホスト サーバーを識別することが不可能な場合がよくあり、その場合 FlexNet Manager Suite は VM に対応するようにホスト レコードを独自に作成します。本リリースより、そのように作成されたホストが FlexNet Manager Suite のライセンスに対してサーバーとしてカウントされなくなりました。この変更はライセンス消費の計算には影響しません。
  • IBM PVU ライセンスで、リソース プールのメンバーである仮想デバイスが新しく作成された別のリソース プールに移動する場合、ライセンスのプロパティの [消費] タブ、または影響を受けるライセンスを含む [ライセンスの消費] レポート上に赤いエラー バーが表示されることが無くなりました。この修正によって、エラー アラートが抑制される以外、消費の結果に影響が出ることはありません。
  • IBM PVU ライセンスで複数のグループ割り当てが含まれている場合、正しく消費が行われます (以前は、このライセンスの消費の計算がサイレントで失敗していました)。このエラーが修正されたことによって、消費済みライセンス ポイントが増加する場合があります。
  • または稀に、単一のインベントリ デバイス上に単一のソフトウェアがインストールされている場合、2 本のユーザーベース ライセンスが適用されます:
    • デバイスのプリマり ユーザーに割り当てられている Named User ライセンス (デバイスに割り当てられているユーザー、または最後の 10 回のうちで最も頻繁にログインを行った集計されたユーザー
    • デバイスにアクセスして、同じソフトウェアを使用する可能性のあるその他のユーザーの User ライセンス
    この稀な状況では、ライセンスの消費で両方のユーザーが正しくカウントされます (以前は、アクセスを行っている 2 番目のユーザーが無視されました。)。
  • さらに稀な状況では、ユーザーが 2 つのデバイス上 (たとえば、デスクトップとラップトップ) でプライマリ ユーザーであり、両方に同じアプリケーションがインストールされていて、各デバイスのポイントを消費するユーザーごとにライセンスが付与されています (つまり、ライセンス使用権によって 1 人のユーザーがアプリケーションを実行できるデバイスの数が制限されます)。後に、2 番目のユーザーが同じソフトウェアをこれらの両方のデバイス上で使用し、同じユーザー ライセンスからライセンスを消費します。この場合、各ユーザーが 2 ポイントを必要とします。以前はプライマリ ユーザーに対して 1 ポイントのみがカウントされました。この変更は、ライセンスのプロパティの [消費] タブにのみ反映します。今回より、プライマリ ユーザーがユーザー ライセンスによって許可されているデバイスの数量を上回った場合にのみ、消費が増加します。
これらの機能強化は比較的稀な状況に焦点をあてており、ほとんどの実装において大幅なライセンス消費の誤差は発生しません。我々は、複雑なライセンス消費の処理機能を強化するため、常に改良を行っています。

FlexNet Manager Suite(オンプレミス)

2024 R2