Kubernetes エージェントの Red Hat OpenShift オペレーターの検出機能およびビジビリティが強化されました

FlexNet Manager Suite バージョン 2023 R2.4

本リリースより、Kubernetes エージェントは環境内にある Kubernetes クラスターのワーカー ノード上にインストールされている Red Hat OpenShift オペレーターを認識することができます。Kubernetes エージェントによってインベントリが収集されるとき、情報が FlexNet Manager Suite にマップされ、Kubernetes クラスター内の各ワーカー ノードにインストーラー エビデンスが作成されます。

この強化機能は、標準 Flexera Kubernetes インベントリ エージェント (「Kubernetes インベントリ エージェント」と呼ばれます) およびライトウェイト Kubernetes インベントリ エージェントでサポートされています。インストーラー エビデンスは新しいインベントリを反映して更新され、Kubernetes エージェントが環境内の Kubernetes クラスターからインベントリを収集するたびに、存在しないインベントリが削除されます。

注: Kubernetes クラスター内のすべて のインストール済みオペレーター (Red Hat OpenShift のみに制限されません) に対してワーカー ノードごとにインストーラー エビデンスが作成されます。ただし、Red Hat OpenShift オペレーターのみがアプリケーション認識ライブラリ (ARL) に追加されます。Red Hat OpenShift 以外のオペレーター上にある情報を収集して活用、または未認識エビデンスを提出したいカスタマーは、ローカル環境でこれらのエビデンスを自分のインスタンスの関連アプリケーションにマップする必要があります。

Red Hat Openshift サブスクリプションのレベル

現時点で、 Red Hat OpenShift オペレーションには 3 つのサブスクリプション レベルがあります:
  • Red Hat Openshift プラットフォーム プラス
  • Red Hat Openshift コンテナ プラットフォーム
  • Red Hat Openshift Kubernetes エンジン
各レベルでは、様々な異なるコンポーネントにアクセスすることが可能で、ライセンスには 2 つの方法があります:
  • Core ベース (2 コアまたは 4 vCPU)。これは、すべての Red Hat OpenShift クラスターで実行中のすべての Red Hat OpenShift ワーカーノードにおける物理コアまたは仮想コア (vCPU) の集計に基づきます。
  • ベアメタル ソケット ペア (64 コアまでを含む 1-2 ソケット)。このサブスクリプションは Red Hat OpenShift がハードウェアに直接インストールされている x86 ベアメタル物理ノードにのみ利用可能ですが、IBM zSystem および Power アーキテクチャは適用外で、これらにはコアベースのサブスクリプションが必要です。

カスタマー サブスクリプションの場合、カスタマーは Kubernetes クラスター内のすべてのワーカーノードのコアに対して支払いを行います。コントロール プレーンまたはインフラストラクチャ ホストに属するコアは、消費に考慮されません。

注: 本リリースでは、Kubernetes クラスター環境の Red Hat OpenShift サブスクリプション コンポーネントの認識のみを提供し、Red Hat OpenShift オペレーターのライセンス消費量の計算機能は今後のリリースに含まれる予定です。

Kubernetes エージェントに追加された変更

この強化機能を実装するため、Kubernetes エージェントに 2 つの変更が行われました:
  • MGS_KubernetesOlmSubscription と呼ばれる新しいクラスが k8s-inventory-clusterId-timestamp.ndi ファイルに追加され、Kubernetes クラスター内のすべてのワーカーノードからインストール済み Red Hat OpenShift の情報を収集します。
  • Roles と呼ばれる新しいプロパティが MGS_KubernetesNode クラスに追加され、Kubernetes クラスター内のどのノードがワーカーノードであるかを認識することができます。

この情報は、プライマリ Kubernetes リソース インベントリの一部としてアップロードされます。あたらしい MGS_KubernetesOlmSubscription ハードウェア クラスについての詳細は、Gathering FlexNet Inventory ユーザー ガイドの「Kubernetes Inventory Uploads (Kubernetes インベントリのアップロード)」を参照してください。

FlexNet Manager Suite における Red Hat Openshift オペレーターのインストーラー エビデンスの参照

Kubernetes エージェントによってインベントリを収集した後、サブスクリプション コンポーネント データがマップされます。FlexNet Manager Suite では、クラスター ID およびホスト名を[すべてのコンテナ] ページ (管理 > 検出 & インベントリ > すべてのコンテナ) から参照することができます。クラスター ID は、ポッドがイメージからインスタンス化されたコンテナを実行するワーカーノードを含むクラスターの一意の ID です。ホスト名は、Kubernetes ワーカーノードの名前です。インストーラー エビデンスを参照するには、コンテナ ホストのリンク をクリックして [インベントリ デバイスのプロパティ] ページを開いてから、[エビデンス] をクリックします。

Red Hat オペレーター発行元の場合、関連データが発行元 Red Hat にマップされます。ワーカーノードと識別されなかったノードには、オペレーター インストーラー エビデンスは表示されませんが、その他のインストーラー エビデンスが表示されることがあります。

次の情報がマップされます:
  • オペレーター名—Red Hat OpenShift オペレーターの名前。
  • インストール済みクラスター サービスのバージョン—Red Hat OpenShift オペレーターのクラスター サービスのバージョン。
  • Red Hat またはカタログ ソース—インストーラー エビデンスの発行元。ここで、カタログ ソースが redhat-operators の場合は Red Hat、そうでない場合、発行元は任意のカタログソースになります。

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