Docker コンテナの検出およびインベントリ

IT Asset Management バージョン 2020 R1

本リリースでは、FlexNet インベントリ エージェントが Linux Docker ホスト上にインストールされている場合、Docker コンテナを検出およびインベントリできる機能が追加されています。

コンテナは、サーバー (ホスト) 上にインストールされているオペレーティング システムを共有しつつ、アプリケーションのコードおよび、依存ファイルを単一オブジェクトにパッケージ化する標準的な方法を提供します。コンテナはリソース分離プロセスとして実行し、どの環境においても素早く、信頼性の高い、一貫性のあるデプロイメントを実現します。

[検出およびインベントリ] メニューに新しい [コンテナ インベントリ] グループが追加されました。そこには、ホスト、イメージおよびコンテナを表示する新しい [すべてのコンテナ] ビューがあり、次が表示されます:

  • 名前
  • オペレーティング システム
  • 最後に使用した日
  • 種類
  • ステータス - たとえば、実行中, 一時停止 および 終了 (停止)
各イメージについて、これらのプロパティを確認できます:
  • 作成日
  • イメージ ID
  • レポジトリ タグ
  • レポジトリ ダイジェスト

表示リンクをクリックすると、[コンテナ イメージのプロパティ] ページが開きます。このイメージから起動するすべてのコンテナは、[コンテナ] タブを選択すると表示されます。イメージにインストールされたアプリケーションは、[アプリケーション] タブで確認することができ、同じ要領で関連付けられたエビデンスも [エビデンス] タブで確認することができます。

重要: コンテナにインストールされているアプリケーションが、任意のライセンスからの消費に影響をおよぼすことはありません。この機能は将来的なリリースに予定されています。
ヒント: [アプリケーション] テーブルに表示される [ライセンス名] 列には、これらのアプリケーションに対するライセンスの消費が無いことを示すため、あえて空白が表示されます。

[コンテナ] タブが [インベントリ デバイスのプロパティ] ページに追加され、ここに使用中のコンテナ ホストから起動された各コンテナの概要ビューが表示されます。任意のイメージのプロパティの詳細を確認することができ、ここでも各イメージについてアプリケーションエビデンス、およびコンテナ情報が表示されます。

アプリケーション ビューにも、すべての [アプリケーション] テーブル ビューに新しい[コンテナ] 列が追加されています。この列には実行中のコンテナからのアプリケーションの合計数が表示されます。
注: 既存の [インストール済み] 列には、今回より既存のインベントリおよびコンテナからのインストール合計数が表示されます。
アプリケーションのプロパティを確認する際、[デバイス] タブにも次の情報を提供する新しい [コンテナ] テーブル ビューが追加されています:
  • コンテナ名
  • ホスト名
  • イメージ ID
  • ステータス
  • 開始日
  • 停止日 (適切な場合)
Docker コンテナの表示はデフォルトで無効化されているため、[コンテナのスキャン] の下にある [インベントリの設定] を使って、これを最初に有効化してください。
ヒント: 通常、このポリシー変更が FlexNet インベントリ エージェントに配布され、新しいインベントリが IT Asset Management に含まれるまでには 1、2 日間が必要です。
FlexNet インベントリ エージェント がアップグレードされて、新しいインベントリ データが収集されるようになりました。Docker ホストが FlexNet インベントリ エージェント バージョン v14.3.0 (2019 R2.3) 以降を実行中であることを確認して下さい。詳細については、Flexera 製品ドキュメント「FlexNet Inventory Agent Change Log (FlexNet インベントリ エージェント変更記録)」 を参照してください。
注: このリリースでは、Docker コンテナのインベントリは Linux オペレーティング システムの 64 ビット エディションのみに制限されています。

Docker コンテナのインベントリは、インベントリ デバイスのライセンス済み数には考慮されません。

Flexera Analytics を使用する場合、コンテナ情報は使用できません。

重要: 将来的なリリースで、Docker コンテナの検出およびインベントリ機能は、FlexNet Manager for Datacenters ライセンスに制限されます。本 IT Asset Management 2020 R1 リリースでは、評価目的のため Docker コンテナの検出およびインベントリ機能がすべてのライセンスで使用可能です。

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