BYOL 向け Amazon RDS の Oracle Database インベントリ

IT Asset Management バージョン 2020 R2.3

インベントリ ビーコン と共に提供される Amazon コネクターが、本リリースで大幅に更新されています。コネクターの使用方法に変更はありませんが、今回より Amazon EC2 インスタンス上でデータを収集する以外にも多くの処理を行います。今回より、Amazon Relational Database Service (RDS) 上で実行中の Oracle Database のインスタンスに関するリスナーおよびサービス情報も自動的に収集します。この情報が中央 アプリケーション サーバー にアップロードされると、IT Asset Management が自動的に検出されたデバイス レコード (これによって、標準インベントリ収集規則を使って関連する Oracle Database インストールのインベントリを収集することができます)、および結果のインベントリに関連付けるリンクされたインベントリ デバイス レコードを作成します。

エンタープライズによっては、AWS の様々なリージョンで複数の Oracle Database インストールを実行中の場合がありあます。Oracle Database インベントリの管理を最適化するため、各 インベントリ ビーコン (FlexNet Beacon のバージョン 16.3.0 以降を実行中) に [クラウド リージョン] タブが追加されました。インベントリ ビーコン を特定のサブネットに固定するのと平行して、新しいタブを使って特定の インベントリ ビーコン が 1 つ (またはごく少数) の AWS リージョン内から Oracle Database インベントリを取得するように設定することができます。これによって、スケジュールされた規則がこれらの Oracle Database のクラウドベース インストールからのインベントリ収集をトリガする時のネットワークおよび インベントリ ビーコン へのロードを制限することができます。次に、各 インベントリ ビーコン が、その Oracle Database インストールに直接接続を行なってインベントリを収集し、毎晩行われる Oracle Global Licensing and Advisory Services (GLAS) 向けのレポートのアーカイブに含める準備を行ないます。

この機能は Amazon RDS で BYOL を使って Oracle Database インストールにライセンスの付与を行う場合、つまり元々オンプレミス インストールを許可するために購入されたライセンス エンタイトルメントを使って、この クラウド サービス プロバイダー によってホストされるインストールをカバーする場合に特に便利です。Amazon がソフトウェアのライセンス付与を行い、月々のサブスクリプションにライセンス料金が含まれる PAYG ライセンスを使用している場合、あまり関係がないかもしれません。

ライセンスの消費を追跡する必要がある場合、アップグレードされたコネクターを使って、インベントリ デバイス レコードおよび Oracle Database を実行中の仮想マシンに固定されているスレッドの数も管理することができます。この 「スレッド」 カウント (Oracle では 「vCPU」と呼びます) を使って、残りのハードウェア (またはその他のソフトウェア) インベントリの具現化のために追加のインベントリ ソース無しで完全なライセンス消費の計算を行うことができます。これは直接的なインベントリ収集におけるユニークな機能です。

基本的に、前提条件およびセットアップに変更はありません:
  • 同じプロセスを使って Amazon コネクターを構成および実行してください。
  • Oracle Database インストールからのビーコンを使った直接的なインベントリ収集と同様に、各 インベントリ ビーコン について パスワード マネージャー ストアで適切な Oracle 資格情報を登録する必要があります。
  • ここでも [検出およびインベントリ] (または [インベントリのみ]) 規則を使って、直接的なインベントリ収集をスケジュールおよびトリガしてください。インベントリは自動的にアップロードされ、毎晩行われるライセンス消費の計算に含まれます。

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