Microsoft Azure の短期クラウド インスタンスの終了ステータスを表示する

IT Asset Management バージョン 2024 R1.4

本リリースより、ローカルにインストールされているエージェントによって IT Asset Management にインポートされたが、Microsoft Azure アダプターが報告しなかった Microsoft Azure でホストされている短期クラウド インスタンスは、[クラウド サービス プロバイダー インベントリ] ページの [最後に確認された状態] 列に [終了済み] とマークされます。

仮想マシン スケール セットによって作成された自動スケーリングによって、これらのインスタンスが Microsoft Azure ポータルから削除された可能性があるため、短期クラウド インスタンスが Microsoft Azure アダプターによってレポートされない場合があります。本リリースまでは、短期クラウド インスタンスのインベントリ データが FlexNet インベントリ エージェント によって IT Asset Management にインポートされました。そのため、ライセンスを消費可能な短期クラウド インスタンスの数が大幅に増加する原因となりました。

Microsoft Azure アダプターからこれらのインスタンスがレポートされなかった場合、FlexNet インベントリ エージェント によって IT Asset Management にインポートされた短期クラウド インスタンスのインベントリ データが自動的に [終了済み] とマークされるため、将来的なライセンス消費の計算に影響を与えません。さらに、 インスタンスが属する仮想マシン スケールセットの名前を表示する [スケールセット名] という列が [クラウド サービス プロバイダー インベントリ] ページに追加されました。

[クラウドサービス プロバイダー インベントリ] ページで [最後に確認された状態] 列のステータスを決定するシナリオは全部で 6 つあり、そのうち 3 つは [終了済み] テータスになります。次のテーブルは、6 つのデータ インポートの実例と、対応する結果の詳細を説明します。

データ インポートの実例 結果

短期クラウド インスタンスのインベントリ データが FlexNet インベントリ エージェント および Microsoft Azure アダプターの両方によってレポートされる。

そのまま通常の動作。
短期クラウド インスタンスのインベントリ データが FlexNet インベントリ エージェント によってレポートされるが、Microsoft Azure アダプターによってレポートされない。 Microsoft Azure アダプターによって管理されるサブスクリプションに FlexNet インベントリ エージェント がレポートしたインスタンス インベントリ データのみが、[最後に確認された状態] 列で [終了済み] とマークされます。
短期クラウド インスタンスのインベントリ データが FlexNet インベントリ エージェント によってレポートされるが、Microsoft Azure アダプターがまだ構成されていない。 そのまま通常の動作。
短期クラウド インスタンスのインベントリ データがどちらのソースでもレポートされない。 [最後に確認された状態] 列に [終了済み] とマークされます。
短期クラウド インスタンスのインベントリ データが両方のソースでレポートされるが、以前に [終了済み] とマークされている。 そのまま通常の動作。
短期クラウド インスタンスのインベントリ データが FlexNet インベントリ エージェント でレポートされるが、以前に [終了済み] とマークされている。 [最後に確認された状態] 列に [終了済み] とマークされます。

クラウド サービス プロバイダー (AWS、Microsoft Azure、Google Cloud インスタンス) から収集されたインベントリについての詳細は、オンライン ヘルプの 「クラウド サービス プロバイダー インベントリ (Cloud Service provider Inventory)」 を参照してください。

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